このカテゴリーは、過去にHo'ailonaで連載していたものを再掲しています。なぜだかわからないけれど、昔から、友人・知人とお酒を飲みにいくと、みんなに「ママ」と呼ばれる機会が多く、「クラブ整体」が生まれました。特別な健康法を提案するのではなく、自分を楽しく機嫌よく生きる、ちょっとしたヒントになればと綴っています。(注:ママキャラは、連載時のみですのでご安心を。)
♯6 スキンシップ
突然なんですけど、欧米の人々はハグ&キスをよくしますよね。昔のハワイアンは鼻と鼻を合わせて挨拶をすることで、親愛の情を交わしていたと聞いたことがある。イタリア人にいたっては、いい大人の友人同士が、膝に乗りあったりしていて、見ているこっちがタジタジになりました。
一方で、日本人のコミュニケーション、とくに挨拶といえば、会釈、しても握手ぐらい。身体的接触が心の距離を縮めると考えた場合、日本人がむやみにからだを接触させないのは、警戒心が強いということでしょうか。
ママはどう思いますか?
あなた、”おしくらまんじゅう”したことある?
幼い頃は、そうして赤の他人だってくっつきあって遊ぶわよね。でも、ある年齢を超えたらあまりしなくなる。だいたいそれが思春期ぐらいからじゃないかしら?
そう考えると、日本人が警戒心が強いっていうより、ちょっと”ムッツリ”な風土があるって捉えた方がしっくりくるのよ、ママは。「触れ合う」って事に性的な意味合いを、色濃くムッツリ感じてる……っていう。ふふふ。まあ、それだけじゃないと思うけど。
ご存知都会では、満員電車ってのがあるじゃない?
3〜4年前だったかしら? 友達と都内で晩御飯食べてたら、けっこうな地震があったの。山手線も中央線も9時近くまで止まって、帰りにママが乗った電車はギューギューだった。
電車が動き出すまで、みんな時間潰しに飲んでたらしくて、ほろ酔い加減のいい大人たちがリラックスしてギューギュー。車内はまさにおしくらまんじゅうだった。
最初は気持ち良かったの。 でも、そのうちなんだか厚かましいくらい、もたれかかる人達が増えたのね。 ママはチビだからうかうかしてたら潰されそうで、肚に力を入れて、ゆっくり呼吸して立ち直したら、周りから徐々にシャンと自分で立ち出したの。最終的にはその車両中みんなシャンとして、元よりちょっと遠慮がちなおしくらまんじゅうに戻ったわ。
こういった日本人の持つ同調性は、いい側面も、悪い側面も生み出すと思うけど、コミュニケーションが会釈や握手に「とどまる」のは、そもそも同調性を「とどめて」いたからだと思うわ。「慎み」のひとつよね。 遠慮がちなおしくらまんじゅうに、ママはその「慎み」を感じて、和んだ記憶がある。
かつての「慎み」は今、沢山の文化と触れ合うようになり、沢山の情報が錯綜する中で、混乱 しているのかもしれないわ。
ママもかつて、外国の方とハグをする時は、ネイティヴに出来てるかドキドキしたものよ。 かわいいでしょ♡