2021.12.2

質問箱では、実際の患者さんからいただいた質問の中から、数の多いもの、皆さんの興味が高そうなものなどにお答えしていきます。

続・潤い。弾力。瑞々しさ。

慢性的な水不足の自覚もあったし、頻尿気味なので、勧められた通り、お水を飲み始めたのですが、飲んで30分もすると飲んだだけ出てるような気がします。
子育て中で、なかなか自分のことを優先出来ずにいるので、こまめに飲むのも難しいし、子供らにも水を飲むよう勧めても、なかなか飲んでくれません。子供も脱水になりますか?
飲んだ分出ていても、飲み続けていいのでしょうか?頻尿も治まりますかね?

先日のブログを読んだ患者さんからの質問に、これまでも良くいただく質問が含まれていたので取り上げさせていただきました。

飲んだだけ出るというのは、入る量と出る量の釣り合いから考えれば至極真っ当なことで、量だけが増えて、回数は増えて無いのなら、さして気にする必要はないですよ。
飲み始めてからの変化に注目してみて下さい。肌の渇きなどはいかがでしょう?浮腫はどうでしょうか?3日ほど飲んでみても何一つ改善してないようなら、体が水を吸収しにくくなっているかも知れません。その場合は、嗜好品を控えた上で、
1.暖かい部屋で舐めるようにして飲む。
2.お白湯を一口飲んでから水を飲む。
3. 口をゆすぐ→ひと口水を含んでしばらく置く→粘ついてきたら吐く→粘つかなくなったら、一口ずつ飲む。
のいずれかを、できる範囲で試してみて下さい。
肌の乾燥や、浮腫が少しでも改善されているのなら、今のペースで続けていただいて構いません。こまめに少しずつ水を飲むのが理想的なのですが、生活の中で無理のない範囲で続けることをひとまず優先させてください。

当然ながら、お子さんも脱水します。子供の方が喉の渇きなどの生理的感覚に敏感ではあるのですが、一瞬一瞬が発見、学びの連続の子供にとって「渇きを忘れる」こともまた多いです。今集中していることを中断するのが難しく、タイミングを逃して勧めても「イラナイ!」とそっぽを向かれるかも知れません。それぞれのお子さんの集中力のタイプにもよりますが、上手くタイミングを見計らって勧めてください。
活発で目の離せない年頃のお子さんを抱えた親御さんにとって、やはり自分を優先させるのは状況的に難しい事も多いと思います。お子さんに勧めるタイミングでご自身が進んで飲むようにしてみてはどうでしょう。

そして、家庭での飲み物の基本をお水にすることをおすすめましす。大人の方でも「水って味がしないから…。」とお水を敬遠する方が多いのですが、水以外の飲み物は、基本的には嗜好品なので「嗜み、好むもの」であり、基本となるものでは無いのです。
味覚が発達している段階の子供たちに、年がら年中、それが麦茶やほうじ茶であっても、味の強い飲み物で慣らしてしまうと、やはり大人になっても水を飲むのに苦労します。乾いた季節にしっかりお水を飲めるようになると、お水は美味しいですよ。少しずつお水の頻度を増やして慣らしていってあげてください。季節に応じた水分の質や量は違うのですが、お水を基本にして、損することはないでしょう。

頻尿についてですが、一日7〜8回を超えて無ければ、あまり気にする必要も無いと思います。
「以前はもっと少なかった。」とおっしゃっる方は、昔は回数を抑えるぐらい、膀胱の伸び代(弾力)と、骨盤底筋の弾力があった。と言うことで、その弾力を取り戻す為にも水が必要なのですから、しっかり摂ってください。
お水を飲みはじめて、尿の回数が著しく増える場合は、腎臓などの機能に問題が出ているかも知れないので、一度泌尿器科などで相談されるのもいいと思います。
その上で、年間を通しての水の取り方、汗の始末の仕方などを見直して下さい。
年間の水の摂り方、汗の始末についてはクラブ整体#14を読んでみて下さい。

それでは、本日はこれにて失礼いたします。