2022.8.9 |

9月出張整体日程と、雑感「暑さと汗のかき方」

9月の出張日程が決まりました。
日程、予約状況は東京出張整体よりご確認下さい。

暑い!先月も同じ書き出しでしたが、やっぱり暑い。去年の高熱レベルの気温にはまだ追いついてないものの、6月末からの湿度と気温の不快さが長く続いていることを鑑みると、なかなか厳しい日々です。

それでも我が家の猫二匹は、エアコンの効いた部屋には寄り付かず、家の中の比較的涼しい場所を探し、へばったように寝ています。さすが、エジプト原産の動物、暑さには強いのでしょうね。
冬のストーブとコタツには目がないくせに。
日暮れ以降にやおら散歩を催促し、庭の涼しい場所を定め、満足げに身を伸ばし、心地良さそうに涼んでいます。
そして、余った体力を深夜から早朝に運動会を開催し、消費するわけです…。

いや、猫のようには生きられません、人は。

"

最近の開墾作業は、猫を見習い日暮れからにしました。

この暑さの中で、エアコンを使っていないオフィスなんてないでしょうし、たとえ在宅勤務だったとしても、よほど立地に恵まれた風通しのいいお家でないと、家の中で熱中症を起こす可能性は十分にあります。

ただ、やっぱりエアコンで作った温度では、知らぬまに冷えていることが多いです。

前回のブログを読んでくださった方、お風呂入ってみました?
面倒でも、浴槽に湯をためて入浴してくださった方は、思いの外冷えていたことに気づき、その気持ちよさを感じていただけたのではないかと思います。
「入浴後の汗が鬱陶しい」とおっしゃる方もいるのですが、そもそも暑い季節には汗をかくように体は出来ているので、夏に汗をかかないこと自体がとても不自然なわけです。

汗には塩分が含まれており、汗をかくことで、普段、塩分の排出を一手に担っている腎臓の負担を幾分軽減してくれます。
実際、私も開墾作業をしている際、かき初めの汗が口に入った時はしょっぱいのですが、滝のような汗をかいて、作業の終わり頃に口に入った汗が、超薄味だったときには、ちょっと笑いました。
もちろん、それぐらいジャバジャバと汗をかいた後は、塩分が足りなくなっているので、普段はしょっぱく感じる梅干しが、やや甘く、より美味しく感じます。

塩分排出は、腎臓の働きのごく一部に過ぎないし、そのことが理由の全てとは言い切れませんが、汗をかくと疲れが抜けてくれます。
運動習慣のある方は、それに心当たりがあるでしょう。
デスクワークなどで、頭脳労働が中心の方は、体も疲れることで、全身の疲労のバランスがとれ、睡眠の質も上がります。

是非鬱陶しがらずに、汗をしっかりかく機会を持って下さい。
とはいえ、さすがにこの夏の暑い最中、急に運動に踏み出すのはやめて下さい。よっぽど楽しみなことでも、少しずつ慣らしていかなければ、ぶっ倒れます。
きつめの熱中症になり、その翌夏も具合が悪くなったのをきっかけに、来院された方もいらっしゃるので、そこは本当に用心して下さい。

なかなか、汗をかく機会が持てない方、普段から運動と縁遠い方。そんな方は、是非ともお風呂でしっかりと温まって、汗をかいて下さい。毎日とは言いませんので、週に2、3回でも。
入浴後は、汗が静まるまで、湯上がり着などを羽織り、噴き出る汗がおさまるまで、うちわなどで仰ぎ、汗を拭いながらお過ごし下さい。
エアコンの効いた部屋に入るのは、汗がおさまってから。汗をきちんと拭き、湯上がり着からパジャマに着替えてどうぞ。そのまま着替えるのは気が引けるという方は、おさまった後シャワーで流して、よく拭きあげてからパジャマに着替えて下さい。よく拭くのがポイントです。
汗をかき慣れてくると、入浴後汗がおさまるまでの時間は短くなってきます。最初は10分、20分流れていた方も、5分ほどでおさまるようになってくるでしょう。そうなると、割と暑さにもへこたれにくく、エアコン冷えにも、だるくなりにくい状態になっていると思います。そして、汗の質も、ベッタベタのものから、しっとりと肌を潤すように変化しているので、少々の汗で気持ち悪い状態にはなりません。

「運動する時間なかった!でもお風呂は入って汗もかいた。それでも手足が火照るような感じがして、寝苦しい…。」そんな方は、寝る前にゴキブリ体操をお勧めします。ゴキブリ体操とは「西式健康法」で提唱されていた運動で、体の末端に滞っているリンパや静脈血などを、体の中心に誘導し、むくみを改善し、毛細血管を鍛えることができると言われています。
やり方は、仰向けに寝て、手足を天井の方に持ち上げ、ブルブルと小刻みに、30秒から1分程度揺する運動です。
瀕死のゴキブリを再現する感じですね…。見栄えも聞こえも全くよくないですが、実際やってみると、体もリラックスし、だるさも取れやすいと感じます。
ベッドでやろうとする方、マットレスが柔らかく沈み込むタイプの場合、腰に負担がかかるので、畳や、カーペット、ヨガマットなどを敷いた床の上で行って下さい。

「いや、もう、それすらもめんどくさいのよ。疲れてるのよ。何もしたくないのよ。マジで。。。。」って方。
壁際に横になり、できるだけ、垂直になるように、脚を持ち上げ、壁に持たせ掛けて下さい。その上で、頭を空にするつもりで、呼吸に集中して下さい。10分ほどで、足の火照りやだるさが楽になり、寝つきやすくなります。
「ならなかったわ〜。インチキだわ〜。」って方。実は体力を持て余しているか、ごちゃごちゃ思いを巡らせていたか、よっぽど具合が悪いかです。これは、個々にお会いしてみないと、どれに当たるかお伝えできないですね。

さあ、8月の末ごろには、朝晩は涼しくなり、今度は寝冷えなんかを注意しなくてはなりません。それまでの間に、汗をかかず、こもらせたままにしておくと、さらに上乗せで体に負担がかかります。
毎日でなくてもいいですから、しっかり汗をかく日を作って、しっとりと肌を潤すような汗をかける身体にしておいて下さい。

日本の夏は、湿度に気温に、とても厳しい。体力とのせめぎ合いですが、前回の記事も合わせて改めて読んで、お大事に過ごしていただきたいです。そして、怠惰でその体力を、ただただ弱らせないよう、ここにかかれてある事、何か一つでも試してみて下さいね。

それでは、今回はこの辺りで失礼致します。