2023.10.8

どうやって、地に足をつける

急に秋が深まってきました。皆さん、しっかりお水飲んでくださいね。
夏は、なかなか寝苦しく、いい睡眠が取れなかった方も多いかと思います。秋はできるだけ、眠気に任せて眠るのが吉です。
とはいえ、私は猫が一緒に寝るようになり、なかなか、のびのび眠るとはいきませんが。

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「寄ってくる幸せ」>「不自由な寝相」なんですよね。

さて、前回のブログで、サラッと「地に足をつける」なんて書きましたが、「どうやったら地に足がつく?」「つけたい」「ついてる気がしない」と言う声が寄せられました。
確かに「地に足をつける」が示す状態は、とても感覚的ですよね。実際、二本足で立つと言うこと自体、絶妙なバランス感覚の上で成り立つ総合技術な訳ですから、立ってるだけで「地に足がついてる」っちゃあ、ついてるわけです。だからって、皆さんが知りたいのは、そういう事で無いですわね。
浮ついたところなく、安定感のあるイメージはあるものの、どうなった時にそれが実感出来るのか、掴みどころがあるような、無いような話ですね。

その感覚は、本来は、生きて行く中で、皆さんがそれぞれに体得していくものだと思います。その必要性を感じた時、自然にだったり、あるいはなんか掴めそうな気がする習い事をはじめてみたり、訪れたピンチの中で、無我夢中のうちに感覚を得たりして行くものでしょう。

ただ、身体の感覚を言葉にしている以上、身体からのアプローチでその片鱗に触れる事は可能です。
恬愉では、必要やタイミングに応じて、その方の「丹田」を取る事があります。「肚が座る」「肚が決まる」なんていいますが、その肚の中心を意識しやすい点です。

その点の見つけ方、身体への馴染ませ方を私に教えてくれた先生は、そこを「中心」や「centre」と呼び、それを馴染ませること、馴染んで「地に足がしっかりとついた」状態を「centering」として、とても大切に伝えていらっしゃいました。
初めて、その講座を受け「中心」を取ってもらった時は、きつねにつままれたような感覚だったことを覚えています。アメイジングで、目を見張るような感動があったわけでは決してありません。ただ、その先生の胡散臭さ(先生ごめんなさい。)に講座の初っ端から、警戒心を抱え、斜に構えていた私でも、残念ながらそこが「中心」だと認めざるをえない。そんな感じ。

その後も「中心」を、生活の中で、使い、馴染ませていく中で、確かで、信頼に足る感覚として、価値を深めていきました。同時に、それまで自分を支えていた、危ういバランスや、意固地さなどを、ねぎらいながら、少しずつ手放せるようになりました。
肚を括らないといけない決断の時、身体の痛みや、不調を冷静に観察するとき。やはり、自分の中心に帰る感覚として、もはや根付いています。

小難しい話になりましたかね?
実際は、体験してみることをお勧めします。ちょっとした腰痛や、体の使い方による関節痛などは「中心」を意識して動くことで、軽快することも多いですし、緊張する場面の多い方や、大事な決断をする際など、知っておいて損はないと思います。
体感してみたい方は、お声がけください。予約時でも、施術開始時でも、「丹田(中心、肚)取ってください。」と、リクエストいただきましたら、お伝えいたします。「前に取ってもらったけど、忘れたよ。」という方もリクエストくだされば取りますよ。

かつては、その先生に慣い、尊敬も含めて「中心」「centre」と呼んでいましたが、それだと何となく伝えた皆さんは忘れる感じがしていて、最近は素直に「肚」「丹田」と呼んでいます。
まあ、大事なのは、それが確実に自分の中に存在する実感ですし、使えるようになる、日々の実践なのでね。

さあ、10月出張整体、まだまだ空きはあります。ご興味ある方お問い合せください。
高知のご予約はお電話 088-823-2297 でどうぞ。