2023.11.4

姉の転機

朝晩と日中の温度差がえげつないですね…。
そして空気の乾燥がいよいよ深刻です。しっかりお水飲んでくださいね。
毎年がこのように運ぶとは限りませんが、こういった過酷な気象も、例外的だとも限りません。
身体の底力のようなものを、きちんと鍛える、整える。といったことが、いよいよ大事に感じます。

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先日、近所に出来たブルワリーへ。昼間がこれだけ暑いとね…。

姉が、長らくのこだわりを手放し、180度目標を変えました。
「そうか。そういう時が来るのか。」という、感嘆があります。

私が、洗濯機を回そうと浴室に入ったところ、素っ裸で風呂を磨いていた姉が
「お姉ちゃん、目標を変えた!『田舎のおばちゃん』を目指す」
と、高らかに宣言しました。
「お、おう。それは、すでに、高知の田舎のおばちゃんながやき、目指した途端にゴールやね。おめでとう。」と答えたのですが、
「うん、そうながやけど、気がついたがってね。多分私、都会的な出来る人になりたかったがよ。でも、都会暮らしもしてなけりゃ、都会で働いた事もない。そんな私が、都会的を目指しても、そりゃ迷走するわ。と思うてよ。」

姉は、都会的になりたかったんだ。はじめて知りました。
いや、正確には、何となく感じていたけれど、はっきりとそう表現したのを聞いたのははじめてでした。本人も、「多分」と言うぐらいだから、具体的に自覚していたわけではないと思います。
そもそもハードな仕事や、思春期の娘への対応、セカンドキャリアへの準備など、日々を過ごすだけでも大変で、自分自身の目標など、落ち着いて見直す余裕もなかったでしょう。

さて、この目標転換は、単なるビジュアルイメージの転換だけを示すものではなく、自分がいる場所での役割の見直しなどが莫大に含まれる、割と壮大な転換です。

そのような転換が、いかにして起こったのか、姉に問うてみると「コロナが大きいと思う。」と答えました。

我が家は、この8月いっぱい、家族が順繰りにコロナに罹患していました。
幸いに、全員軽症で、順調に復帰したのですが、姉は陰性になってからも、丸ふた月ほど、咳が残りました。咳は相当な全身運動で、背骨の関節や背筋、横隔膜などが固くなっていると、すっきりと出ません。
咳を出し切るのは、相当に苦しいものですが、逆に咳をしっかり出すことで、その強張っている関節や筋肉を緩めることもできます。

姉は、月に一度ほどのペースで、予約して私の施術を受けるのですが、確かに先日の施術時には、今までこわばりの強かった、首と背中の境、横隔膜裏、腰の上部が少し緩んでいたのです。
姉自身も背中が緩んでいく自覚があり、それと同時に、凝り固まっていた視野も少しずつ広がる感覚もあったようです。
姉の職場が、割と雑音に溢れ、咳をためらわず出せたこと、そもそも咳の出し方が野生的でダイナミックな事などが、体の変化に功を奏したという特別感はありますが、人間の治癒の過程には、思わぬ副産物も割とあるものです。

副産物は、姉のような心境の変化ばかりとは限りません。
症状や病気は、然るべくタイミングで、然るべく訪れることがほとんどです。ことの緊急性を冷静に判断することは大切ですが、それもそこそこに「早く治そう」と症状を抑えることに躍起になったり、いたずらに怖がり、体が望む以上に庇っていると、綺麗に治らないばかりか、そもそもの健やかさすら手放してしまうことになりかねません。
身体に任せ、最低限の対応をしながら、治癒を待つことにより、長引いていた痛みだったり、偏った疲れなどが解消されたり。臥せる時があったからと言って、悪いことばかりでもないんですよね。

「それでも、病気は怖いし、症状は不安」という方。
恬愉では、来るべき治し時のための心構えも、皆さんと一緒に作っていきたいと常々考えています。

11月出張整体、まだまだ空きはあります。ご興味ある方お問い合せください。

高知のご予約はお電話 088-823-2297 でどうぞ。

さあ!ブログネタにすることを、二つ返事で快諾してくれた太っ腹な姉が、ますます、どんな「高知のイケオバ」になるのか、とてもとても楽しみです‼︎